このブログでは、「安全」や「災害」について知っておきたい知識をお伝えすることに加え、安全のプロが仕入れた安全の最新情報や、お役立ち情報を発信していきます!
2022年の大晦日、山形県鶴岡市で発生した大規模な土砂災害。住宅や事務所など10棟が巻き込まれ、倒壊した住宅に住む80代男性と70代女性が一時、行方不明になりました。
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崩落した現場は山の斜面に沿った道路脇の集落。1960年代は木々で覆われていましたが、1970年代に斜面を削って宅地造成をしたようです。
実は、防災を考える上で「土地の歴史」を知ることもとても重要です。
今回の土砂災害が起きたエリアも、元々は山だったところを切り出して宅地造成した場所。また、地質もマグマが風化していて、もろくなっていたという見方もあります。
「このあたりは突風が吹きやすい」とか「何十年前に浸水が起きた」など、土地ごとの地形や災害の歴史を知っておくと、同じことが起こる可能性を検討しやすくなります。
また、昔は海だった場所を埋め立て、地面にした場所はやはり地盤が弱い傾向にありますから、地震災害に弱かったり、液状化現象が発生しやすいといったリスクもあります。
新しく宅地造成した場所や、以前災害が発生した場所に住んではいけない、という訳では決してありません。ただ、その場所にどういう歴史があり、どういう場所なのかを知っているのと知らないのとでは、取れる対策が全く違ってくる、ということです。
家を買う時や建てる時に、こうした土地ごとの歴史を調べてみるのも良いでしょう。また、今住んでいる場所の歴史を改めて調べてみるのも、郷土をしるきっかけにもなり、また防災面からも意味があると思います。
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