このブログでは、「安全」や「災害」について知っておきたい知識をお伝えすることに加え、安全のプロが仕入れた安全の最新情報や、お役立ち情報を発信していきます!
100円ショップの浄水器、災害時も使える?
ナンバさん、コレ、スゴイだろう。
水道の蛇口に付ける浄水器だね。これがどうしたの?
100円ショップで買ったんだ。これで、おいしい水が飲めるゾ。
へえ。100円ショップで売ってるんだね。スゴイねえ。
災害が起きた時も、この浄水器があれば、自然災害が来た時も、飲み水が確保できるよネ。イイ買い物をしたなあ。
いやいや、トリコ。それはさすがにちょっと厳しいと思うよ・・・。
え?でも浄水器だから、大丈夫じゃないの?教えて、ナンバさん!
人間の身体は70%が液体成分、言い換えると「水」で構成されています。仮に食べ物がなくても、水さえあれば1〜2カ月くらいは生き延びることができる、という説もあります。逆に、水を一滴も飲まないと4〜5日が限界とも言われます。「イザ!」という時に備えるためには、食料はもちろん、飲用水の確保が非常に重要です。
トリコは100円ショップで買った浄水器を被災時にも使おうとしているようですが、きちんと用途は考えたほうが良さそうです。
まず、100円ショップで売っている浄水器は水道の蛇口に付けて、水道水を浄水するためのもの。活性炭やゼオライト天然石、不織布フィルターなどでカルキ臭や鉄さび、ゴミなどを除去すると説明があります。
水道水が使える日常生活であれば「コレで十分!」という方も多いかもしれません。実際、カルキ臭が取れたり、フィルターを見るとゴミや汚れが取れていると紹介しているブログなどもたくさんあります。
■100円ショップ「ダイソー」で販売している蛇口型浄水器
しかし、災害時はどうでしょう。災害時に考えなければならないのは、ライフラインがストップすること。ガスや電気はもちろん、水道水の供給が止まる可能性ももちろんあります。
そんな時、どのように「飲用水」を確保するかを考えると、一番簡単なのはペットボトルの水を常備しておくこと。ですが、置き場がなかったり、長期間保存ができない水を持っておくのが大変・・・という方もいるかもしれません。
そういった時に役立つのが「浄水器」。雨水や川の水、あるいは井戸水などを浄水して飲用水にできれば、水道が止まっている期間が長引いても安心です。
では、雨水や川の水、井戸水の浄水に100円ショップの浄水器が使えるかと言えば・・・。残念ながら、かなり厳しいと言わざるを得ないでしょう。
『上野ナゴラン堂』で取り扱っている災害時用の浄水器には、「中空糸膜(MF膜)」と「逆浸透膜(RO膜)」という二種類のフィルターを使用した浄水器があります。
「MF膜」は、大腸菌やコレラ、バクテリアやカビ、エキノコックスなどを除去できるフィルター。「RO膜」は、アメリカのNASAで開発された、水の分子しか通さないフィルターで、全ての不純物、最近、ウイルス、塩素、農薬などを除去できます。
普通の不織布を使ったフィルターでは、病原菌やカビまで除去することは不可能。なので、100円ショップの浄水器はあくまでも「普段遣い用」だと思った方が良いでしょう。
給水車が来るから、水の備えは不要?
トリコ、そんなに落ち込まなくても。100円ショップの浄水器だって、水道水を浄水する分には十分なんだから。
でも、災害時には水道が止まっちゃうかもしれないでしょ・・・。待てよ。あ!そうか!
あれ。トリコ、どうしたの?急に元気になって。
災害が起きたら、給水車が来てくれるよネ?それに、色んなところから支援物資が送られてくるから、きっとその中に飲用水もあるはず。
うん。そうかもしれないねえ。
だったら、自分でわざわざ飲用水なんて用意しなくていいんじゃない?
トリコ、残念ながらそうとも言えないんだよ・・・。
トリコの言う通り、水道の供給がストップした場合、給水車が出動することがあります。あるいは、防災本部に支援物資としてペットボトルの飲用水が大量に届けられることもあります。ですが、だからといってそれらをアテにし過ぎるのは危険です。
例えば、給水車が出動しても交通が麻痺してしまい、給水所まで行くのが大変・・・というケースが考えられます。さらに、給水所で水をもらえても、その水を自宅までどう運ぶか、という問題があります。
男手があればまだしも、女性や高齢者などの場合、重たい水を持って給水所から家まで帰る事自体が大変です。
さらに、防災本部にペットボトルの飲用水が届いたとしても、それが自分のところまで届けられるかどうかはわかりません。避難所まで行くことができれば良いのですが、自宅から離れられない場合、自宅に飲用水を届けてもらえる可能性は極めて低いと考えるべきです。
こうして考えると、最低でも三日、可能であれば一週間は自宅から離れなくても飲用水がある状態を確保しておくことが望ましいと言えます。
飲用水の場合、大人1人あたり1日約3リットルを用意しておきたいところ。これとは別に、掃除や洗濯、手洗いやトイレなどに使う生活用水も含めて1日10リットルほどの水を確保しておきたいところです。
例えば、ペットボトルの水を常備しておいて、飲用水は消費期限内のもの、消費期限が切れたものは生活用水として使う・・・という手もあるでしょう。
また、ペットボトルの水には「5年保存水」や「10年保存水」といった、長期間保存ができるパッケージを施したものもあります。その分、値段は少し高めにはなりますが、災害時に備えて、こういった準備をしておくこともオススメです。
さらに、近くに川や貯水タンク、井戸があるご家庭や「消費期限切れの水も飲用水として安心して使いたい」という方には「非常用浄水器」がオススメ。
ナゴランのオンラインストア「上野ナゴラン堂」では、ご家庭で使えるサイズのものから、企業や団体、自治体が準備するための大型サイズのものまで豊富なラインナップの非常用浄水器を取り揃えています。
手動でも動かせるものがほとんどなので、万が一ライフラインが止まってしまっても浄水ができて安心です。しかも、普段はキャンプの水源としても、オプションのホースを使えばシャワーとしても使えるので、アウトドアライフにはピッタリです。
人間が生きていく上では欠かすことができない「水」。「イザ!」という時の飲用水確保を、平常時から考えてみてくださいね。
上野ナゴラン堂「非常用浄水器」
https://item.rakuten.co.jp/uenonagorandou/c/0000000106
ミヤサカ工業「非常用浄水器 コッくん飲めるゾウシリーズ」
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