防災グッズに「ナイフ」は必要か？

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「備えあれば憂いなし」は本当？

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キャンプやアウトドアシーンでは大活躍するナイフ。被災時も、一本は持っておいた方が良いのでは・・・？と思う方もいらっしゃるかもしれません。また、トリコのように「十徳ナイフ」に代表される「万能ナイフ」を一本持っておくと便利かも？と思う方もいるでしょう。

防災のプロであるナンバさんの意見は「災害時にナイフは不要」。

自宅で待機する場合、食材を切る際には包丁を使えば良いし、非常食を開ける際もハサミやカッターがあれば十分。避難所に避難する場合にも、ナイフが必要になるケースは考えにくいと言います。

もちろん、大規模な自然災害が発生し、サバイバル生活を余儀なくされた・・・という場合には、ナイフが一本あると色々と便利なこともあるかもしれませんが・・・。特に都市部や住宅地にお住いの方々にとっては、被災時にナイフがどうしても必要になるケースはきわめて低いと言えるでしょう。

備えるべきは「本当に必要なものだけ」

「十徳ナイフ」や「多機能ナイフ」、「アーミーナイフ」などと呼ばれることもある「万能ナイフ」には様々なツールが内蔵されています。缶切りや栓抜き、ドライバー、ピンセットなどがナイフに収納されていて、そう聞くと「便利そう！」と思うかもしれません。

ですが、これも防災のプロ、ナンバさんに言わせると「必ず用意した方が良い、とは言えない」のだそうです。

というのも、万能ナイフに収納されているツール類はコンパクトにまとめる必要があるため、一つひとつの使い勝手は二の次になってしまっているケースがあります。それなら、それぞれのツールを別々に用意しておいた方が、使い勝手は良いかもしれないと言うのです。

さらに、最近の缶詰はプルリングを引っ張るだけで開けられるものがほとんど。缶切りが必要な缶詰はそこまで多くありません。缶切りを用意するなら、最初から非常食を用意する際に「缶切りがいらない缶詰」を意識して準備しておく方が簡単でしょう。

栓抜きも同様です。栓抜きが必要な飲み物は、例えば瓶ビールや炭酸飲料など。キャンプに行く場合は別として、被災時にわざわざ瓶入りの飲料を飲む必要はないでしょう。手で開けられるペットボトル飲料を用意しておけば、わざわざ栓抜きを使うことはありません。

プラス・マイナスドライバーも、被災時にどうしても必要かと言えば、そんなことはありません。

被災時、特に避難が必要な際にはできるだけ荷物を軽くすることが大切。そう考えて「色々ツールが付いている万能ナイフを持っておこう！」と思う気持ちもわかります。でも、冷静になって考えてみれば、本当に被災時に必要なものは何か見えてくるはず。

「あれもこれもあれば便利」と考えるより「本当に必要なものだけ準備する」。要らないものを省いて、必要最低限なものだけを備える考え方をしておくと、「イザ！」という時に、自分が何を準備すべきかがわかるでしょう。

ぜひ、こうした目線を持って、非常持ち出し袋や防災グッズの見直しをしてみてくださいね。

（参考資料）
CAMP HACK｜【2024年】十徳ナイフのおすすめ23選！使い方や銃刀法に関する注意点も解説
https://camphack.nap-camp.com/1905

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