このブログでは、「安全」や「災害」について知っておきたい知識をお伝えすることに加え、安全のプロが仕入れた安全の最新情報や、お役立ち情報を発信していきます!
何が違うの?「危機管理士」と「防災士」
うーん・・・。何が違うンダ?
あれ。トリコ、どうしたの?そんなに難しい顔をして。
あ、ナンバさん。ちょうどいい。教えてクレ。トリコも防災の勉強を始めようと思って。どうせなら、何か資格を取りたいと思ったんだケド。
お。そうなんだね。スゴイじゃないか。
うん。色々調べたら、「危機管理士」と「防災士」という資格があるらしくって。この二つ、何が違うノ?
スゴイね、トリコ。じゃあ、すこしこの二つの資格の違いについて勉強してみようか。
「防災に関わる資格」は、実は世の中にたくさんあります。その中でも特に有名なものが「危機管理士」と「防災士」ではないでしょうか。
「危機管理士」も「防災士」も、いずれも民間団体が制定している資格です。「危機管理士」は特定非営利活動法人日本危機管理士機構が、「防災士」は特定非営利活動法人日本防災士機構がそれぞれ、資格の認定をしています。
この2つは「防災に関係する資格」という意味では近い部分がありますが、そもそも目的が異なります。
まず「危機管理士」の目的は、自然災害と社会リスクという、異なる2つのタイプの危機が発生した際に、組織や地域においてリーダーとして迅速・的確に行動できる人材を認定するものです。
ちなみに、ここで言う「社会リスク」とはどういうものを想定しているかと言うと、新型コロナウイルスのような感染症対策や、情報セキュリティといったことが挙げられるようです。
一方「防災士」は「自助、共助、公助」という自然災害への対応の基本に基づいて、一定の知識・技能を修得した人々を増やすことを目的としています。例えば、自然災害の被害にあった地域でボランティア団体を組織したり、地域防災のリーダーとして活躍されているケースも多いようです。
つまり、主に「自然災害」を対象とするのが「防災士」で、それだけでなく、様々な「社会リスク」にも対応することを目的としたものが「危機管理士」という分け方をすることができます。
「危機管理士」と「防災士」どっちを取る?
ナルホド。そういう違いがあるんだネ。勉強になったゾ。
それは良かった!
でも、今度はどっちの資格を取ったらイイのか、わからなくなっちゃった・・・。
そうだねえ・・・。こればっかりは、自分で決めるしかないかなあ。強いて言うなら「危機管理士」は、どちらかと言えば企業や組織で防災や危機管理に携わっている人が取得していて、防災士の方は比較的個人でも取得している人が多い印象かな。
うーん。悩むなあ・・・。
「危機管理士」には「危機管理士(社会リスク)」と「危機管理士(自然災害)」があり、その両方の資格を取得して2年を経過すると、一級危機管理士の試験を受けられるようになります。
また、資格の有効期限は3年間で、期間満了に伴ってフォローアップ講習を受講することで資格が更新されます。
一級危機管理士の資格は、3年以内に危機管理に関する活動・研究等をすることでポイントを取得できます。一定以上のポイントを取得することで、資格更新が認められます。
一方、防災士は更新や有効期限はありませんが、ホームページなどを通じてフォローアップなどの情報提供が行われているようです。
また、防災士は資格取得に際して全国の自治体、地域消防署、日本赤十字社等の公的機関などで行われる「救急救命講習」を受けることが条件となっています。
救急救命講習では心肺蘇生法やAEDの使い方なども学び、自然災害が発生した際に「助けられる側」から「助ける側」になることが求められています。
資格取得が全てではありませんが、こうした資格を取ることを目標に置くことで、防災に関する知識がより身につく・・・という方も多いのではないかと思います。「危機管理士」と「防災士」の違いを学んで、自分に合った資格を取得することも検討してみてくださいね。
「危機管理士」と「防災士」については、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。合わせてご覧ください。
■防災を学ぶために「資格」を取ろう!
(参考資料)
日本危機管理士機構ホームページ
日本防災士機構ホームページ
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