このブログでは、「安全」や「災害」について知っておきたい知識をお伝えすることに加え、安全のプロが仕入れた安全の最新情報や、お役立ち情報を発信していきます!
もはや「災害級」。熱中症対策は万全に!
オイ、ナンバ。トリコ、電気代節約のためにエアコン入れないんだゾ。エライだろう。ホメろ。
そうなんだね。でもトリコ、それは熱中症になる危険性があるから、注意してね。
「熱中症」? ナンダそれ?
熱中症というのは、高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節が上手くできなくなって、体内に熱がこもってしまう状態だよ。
ソレがどうした。夏なんだから、暑いの当たり前ダロ。それに、家の中にいたら大丈夫じゃないカ?
熱中症は屋外にいる間だけではなく、室内で何もしていない時でも発症することがあるよ。最近は過去に例を見ない暑さで、場合によっては生命を落とす人もいるから、気をつけようね。
そうなのカ。今までガマンしてたけど、死にたくないからエアコン使うようにするゾ。
環境省では令和6年4月から「熱中症特別警戒アラート」の運用を開始しました。気候変動等の影響で、熱中症で救急搬送される人の数は毎年数万人を超え、生命を落とす方も増えています。
「熱中症特別警戒アラート」が発表された地域では、広域的に過去に例のない危険な暑さとなり、熱中症による大きな健康被害が出る恐れがある、としています。そのため「危険な暑さから自分と自分の周りの人の生命を守ること」や、高齢者、乳幼児など熱中症にかかりやすい方々への配慮、さらには屋外での運動や外出、イベントの中止や延期などを検討するように発信しています。
自分で熱中症対策をするのはもちろん、周りの人が熱中症になっていないか、きちんと対策できているかを確認する。必要があれば、図書館や公民館、ショッピングセンターなど冷房が効いた場所に移動するといった「自助」だけでなく「共助」や「公助」も含めた対策が必要。もはや、夏の暑さは「災害級」となりつつあると言えます。
環境省のLINE公式アカウントでは、熱中症特別警戒アラートなどの情報を無料で受け取ることができます。熱中症を予防するための行動や対策などの情報も得られますので、ぜひ活用してみてくださいね。
環境省|熱中症予防情報サイト
熱中症を予防するための「アイデア」
オイ、ナンバ。トリコ、家でエアコンを入れるようにしたゾ。エライだろう、ホメろ。他に熱中症対策でできることはあるカ?
まずは、こまめな水分補給。のどが乾いていなくても、水分を摂るようにしようね。それから、長時間外で仕事や作業をする時は、半袖・半ズボンだと肌が陽にあたって疲れやすくなるよ。麦わら帽子は広い範囲が影になるし、風通しもいいから熱中症予防には良いよ。
トリコ、昼の間に動きたくないゾ。暑くてやってられないゾ。どうしてくれる。
工場や工事現場などでは、午前中の早い時間から作業を始めたり、気温が上がる日中は休み、夕方から仕事をするなどのサマータイムやフレックス制度を導入していることもあるみたい。どうしても日中屋外に出ないといけない時は、水分と塩分の補給を欠かさずにね。
熱中症は決して「自分とは縁が無いこと」ではありません。例えば、お盆にお墓参りに行くときや、子どもが外に遊びに行くときなども、十分な注意が必要です。
熱中症を予防するために一番いいのは、日中の暑い時間に屋外に出ないこと。お墓参りも、例えば午前中の早い時間に済ませるといった工夫が必要です。
熱中症の原因は、汗をかいた際に体内の水分や塩分が減少して、血液の流れが滞ったり、体温が上昇しすぎて臓器が高温にさらされてしまうこと。なので、水分をきちんと摂ることはもちろん、塩分も摂取し、体温が上がりすぎないように冷やすことも大切です。
夏場はのどが乾くので水はよく飲むけれど、不足した塩分やミネラルを補給できずに熱中症になってしまう、ということがよくあります。水分を摂るときには同時に塩分も摂ることを心がけましょう。
塩分補給には、塩をそのまま舐めてもいいですし、塩飴や塩タブレットといった商品もGOOD。または梅干しや塩こんぶを食べたり、飲み物をスポーツドリンクや、ミネラルが含まれる麦茶にするといった工夫も良いでしょう。
熱中症に「なってしまったら」の対策も考えよう!
エアコンも入れたし、麦わら帽子も買ったし、冷蔵庫には麦茶を冷やしてるゾ。これで熱中症対策はバッチリダ。
じゃあトリコ、もし熱中症になったときはどうしたら良いか、わかるかい?
エ? 熱中症にならないことダケ考えてたから、そんなもん分からないゾ。
もちろん、熱中症予防の対策を万全に取っておくことは絶対に必要。でも、いくら準備していたとしても、かかってしまうこともある。万が一熱中症になったときの対処法も覚えておこうね。
それ、知りたいゾ。ナンバ、詳しく教えロ。今すぐ教えロ!!
熱中症には、いくつかの症状があります。
・めまいや顔のほてり
・筋肉痛や筋肉のけいれん
・体のだるさや吐き気、頭痛
・汗の量が多い、逆に全く汗をかいていない
・体温が高い、皮膚が熱かったり、赤く乾いている
・呼びかけに応じない、真っすぐ歩けない
こういった症状を予め知っておくと、自分自身が熱中症になりかけたときはもちろん、他の人が熱中症にかかったときも適切な判断ができます。
もし、熱中症の症状が見られたら、すぐに涼しい場所へ移動し、できるだけ身体を冷やして体温を下げましょう。首の後ろやワキの下、股などは太い血管が流れている場所なので、重点的に冷やします。
さらに、できるだけ塩分や水分を補給するようにしましょう。ただし、吐き気があったり、意識がないときには無理に飲ませてはいけません。こうした重度の症状が出ているときには、医療機関に相談するか、あるいは救急車を呼びましょう。
まずは自分自身が熱中症になっていないか、今の状態は安全か、それとも黄色信号かを適切に見極め、無理をせずに休むことを心がけましょう。また、二日酔いや寝不足など体調が優れないときは熱中症になりやすいので、注意が必要です。
ここ最近の暑さは油断できないレベルです。ぜひ、自分の身も、周りの人の安全も守れるように正しい知識を身につけてくださいね!
(参考資料)
環境省|熱中症予防情報サイト
https://www.wbgt.env.go.jp
厚生労働省|熱中症予防のための情報・資料サイトhttps://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/nettyuu_taisaku
熱中症ゼロへ
https://www.netsuzero.jp/
↓↓↓防災関連グッズのご購入はこちらから!!!↓↓↓