万が一の時に検討したい「在宅避難」を知ろう!

「在宅避難」って知ってますか?

いつ起こるか、そして何が起こるかがわからないのが自然災害の恐ろしいところ。少しでも「何が起こりそうか」「その時に何を備えておくべきか」を考えた方が良い、というお話を前回のブログではご紹介しました。

今回は自宅で待機を余儀なくされたケースを想定。何をどのくらい備えておくべきか、何を揃えておいたら良いのかを考えていきます。

自然災害が発生した際、一刻も早く避難所に避難したい・・・と思う方もいるかもしれません。しかし、場合によっては避難するよりも、自宅で待機する「在宅避難」を選択する方がいいケースもあります。

例えば、大地震が発生した際。避難所は基本的に住宅が倒壊したり、住めなくなってしまった人の為に開放されるもの。自宅が無事で住める状況だったり、例えばタワーマンションに住んでいて津波や地震による倒壊の危険性が低い場合には、動かずに自宅で災害が収まるのを待った方が安全という場合もあります。

こうした場合、一体どんな備えをどのくらい用意するべきでしょうか。

人間に絶対必要な「水」を確保する

最初に備えておきたいのは「水」です。人間の70%は水分でできていると言われるほど、人は水分を補給しないと生命の危機にさらされます。脱水症状からエコノミー症候群を引き起こしてしまうリスクもあるので、水分はしっかり確保しましょう。

しかし、災害時には水道はもちろん、電気やガスといったインフラが全てストップする可能性を考慮しておかなくてはなりません。当然、水の供給も止まる可能性があります。飲用水は1日で最低でも大人1人あたり3リットルは用意しておきたいもの。

また、水道などのインフラが1日ですぐ復旧するとは限りません。最低でも3日、できれば1週間くらいは暮らせるだけの備蓄を確保しておくと安心です。ということは、飲用水だけで3日で9リットル、1週間とすると21リットルも必要という計算になります。

その全てをペットボトルや長期保存水で備蓄しておくのは大変。そこでオススメなのが非常用浄水器です。賞味期限切れのお水やお風呂の水、場合によっては雨水などを浄水して飲用水にすることができます。

電気やガスも使わないので、インフラが全て止まったとしても使える点も防災グッズとして優れています。

詳しい説明はこちらからご覧ください(『上野ナゴラン堂』にジャンプします)

インフラは全て「止まる」前提で考える

次に食糧です。こちらも最低でも3日、できれば1週間分は備蓄しておきたいところです。備蓄している食糧を定期的に消費して、消費期限が先のものと入れ替える「ローリングストック」を実施しておくと、「イザ!」という時に消費期限が切れていて食糧がない・・・という事にならないのでオススメです。

災害時の食糧と言っても、必ずしも非常食を用意する必要はなく、例えばご飯と缶詰、そして日持ちのするお野菜などを備蓄しておくこともいいでしょう。

また、災害時には冷蔵庫の中にある食材から優先して消費していくことがオススメ。常温でも腐ったり劣化しない缶詰などは後回しにして、買い置きしてある冷蔵庫の食材から使っていくと、災害時の食糧を無駄に消費せずに済むのでオススメです。

インフラがすべて止まることを想定すると、カセットコンロも備えておいた方が良いでしょう。ガスやIHコンロが使えなくなったとしても、カセットコンロがあれば多少不便かもしれませんが調理も可能。冬に温かい食事が取れるのは、本当にホッとしますよね。

水道や電気、ガスといったインフラがすべて止まることを想定すると、パソコンやスマホ、テレビといった家電製品は軒並み使えなくなることが予想されます。しかし、状況把握のためには情報源は必要不可欠です。

そうなると、電池や手回しで動くラジオが一台あると心強いでしょう。最近は手で回して発電し、ラジオを聞けたり懐中電灯代わりになったり、さらには携帯電話の充電ができるものもあります。インフラに頼らずに使えるものを用意しておくことは大切です。

電気が通じないということは、灯りもないということ。懐中電灯やランタンなど、部屋を明るく照らせる照明器具も、用意しておくと安心です。

今回ご紹介した「自宅避難」に最低限備えておきたい防災グッズをまとめてみました。

・水(飲用水) 3日〜1週間分
・食糧 3日〜1週間分
・カセットコンロ(カセットボンベの備蓄もお忘れなく)
・ラジオ(乾電池式または手回し式)
・懐中電灯やランタン

ここでご紹介したものは、本当に「最低限」必要なもの。人それぞれ、また家庭環境によって必要なもの、備えておきたいものは変わるはずです。今回ご紹介した、最低限備蓄しておきたいものを参考にしながら、それぞれのご家庭で必要なものを話し合って、用意してみてくださいね。

(参考資料)
NHK「明日をまもるナビ」|あなたの自宅を最高の避難所に! 今すぐ準備したい10の備蓄品

あなたの自宅を最高の避難所に! 今すぐ準備したい10の備蓄品 - 記事 - 明日をまもるナビ - NHK
災害時に一時避難した後、自宅に問題がない場合は在宅避難が基本です。自宅を最高の避難所にするために、今すぐ準備したい10の備蓄品をご紹介します。
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