2024年1月1日に発生した能登半島地震でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、一日も早い復興、そして平穏な日々が皆さまに訪れることをお祈り申し上げます。
防災グッズを選ぶ時の基準とは?
皆さんは防災グッズを選ぶ時、どんな基準で選んでいるでしょうか。
本ブログでは繰り返し「自分が住んでいる場所のハザードマップを確認しましょう」と発信してきましたが、それは何が起こる可能性があるかを把握することが、防災を考える上では極めて重要だから。
ひょっとして防災グッズを「一番売れてるらしいから」とか「見た目がカッコいいから」なんて理由で選んでいませんか?
今回のブログでは防災グッズの選び方、特に「非常持ち出し袋」を選ぶ際に考えておきたいことをご紹介します。
「何を備えるか」は選べる
まずは基本的な考え方から。
「防災」と一口に言っても、TPOがあります。例えば、海辺の近くにお住まいの方なら、津波を警戒する必要がありますが、高台に住んでおられたり、周辺に河川がない場所にお住まいの場合は津波や水害の危険度は極めて低くなります。
海辺にお住まいの方と、大きな河川の近くにお住まいの方では「水害」に警戒が必要ですが、それぞれ「何に警戒したら良いか」「何を準備すべきか」が大きく異なります。
海辺にお住まいの方が注意すべきことは津波と高潮、高波です。つまり、津波警報などが発令された際には、場合によっては自宅を離れ、高台などに避難をしなければならない可能性を想定しておく必要があります。
河川の近くにお住まいの方であれば、川の氾濫による洪水や床上・床下浸水などのリスクがあります。もちろんこちらも早めに避難することが望ましいですが、最悪の場合は自宅に二階がある場合にはそちらで待機する方が安全というケースもあります。
では、高台に住んでいれば安心かと言えば、そうではありません。大雨による土砂崩れや地すべりといった危険性があるかもしれません。ですが、こういった危険性やリスクは地域によって異なり、また、何が起こる可能性があるかも場所によって大きく異なります。
だからこそ、普段からお住まいの周辺のハザードマップをしっかり確認し「どういう災害が起きる可能性があるか」「どういう危険性があるのか」を把握しておく必要があります。
災害グッズを揃えるのは、実は現状の把握が終わってから。「何が起こるか」は選べませんが「自分たちが何を準備するか」は選べます。
どんなことが起こる可能性が高いかをしっかり把握した上で、それに最適な準備を整える。これが防災グッズを準備する上で大切な、基本的な考え方です。
「何が起こりそうか」「何が必要になりそうか」を考える
防災グッズを揃える際、考えておきたいのが「持ち出す」のか「待機する」のか。自然災害が発生した場合、自宅からどこかへ避難する必要があることもあれば、しばらく自宅待機しなければならない状況になる可能性も考えられます。
そして、そのどちらを選択するべきかは、先ほどご説明した自宅周辺で発生する可能性が高い災害を把握しておかないと判断がつかないのです。
非常持ち出し袋一つ取っても、最近は様々な機能を持ったものが登場しています。
例えば、中身を全て取り出すと浮き輪代わりになるもの。これは、洪水が起こる可能性が高い地域にお住まいの方であれば準備しておくのも一つの手でしょう。逆に、中身を全て取り出してその中に水を入れて運べるという非常持ち出し袋もあります。
「自分が災害に直面した時、何が必要になるか」「どういう状況に陥る可能性が高いか」を判断して、自分に必要な防災グッズを揃えることを意識しましょう。
非常持ち出し袋を選ぶ「3つのポイント」
今回のテーマ「非常持ち出し袋」を選ぶ際、防災のプロとしてぜひ注目してほしいポイントが3つあります。「防炎性」「防水性」そして「形状」です。この3つは、基本的にどんなシチュエーションにおいても頭に入れておいて損はないポイントです。
まず「防炎性」。簡単に言えば「燃えにくい素材かどうか」。非常持ち出し袋を持って避難する際、ひょっとしたら火事に巻き込まれるかもしれないし、火災現場のそばを通って逃げるようなことが起こるかもしれない。
そうした時、非常持ち出し袋が燃え移りやすい素材だったとしたら、それだけで危険度がアップしてしまいます。だからこそ、非常持ち出し袋は燃えにくい素材のものを選びましょう。
次に「防水性」。こちらも避難する際、大雨や河川が氾濫した中を進む必要が出てくるかもしれません。そんな時、濡れて中身が全てダメになってしまう袋では、元も子もありません。最低限、外側からの水を弾く防水性のあるバッグを選ぶことをオススメします。
そして最後に「形状」です。非常持ち出し袋はどんな形のバッグでも構わないのですが、防災のプロとしてはリュックサック型をオススメします。まず、両手が空くので避難する際の危険回避がしやすいこと。次に、重たいものが入っていても背負うと比較的楽に持ち運びができること。肩掛けカバンやトートバッグだと、片方の肩に負担がかかり、避難時のストレスが大きくなる可能性が高いと言えます。
防災においては「見た目」や「カッコよさ」以上に「安全性」や「機能性」を考えることが大切。自分で非常持ち出し袋を準備する場合には「使っていて疲れないか」「重たいものを背負っても身体に負担がないか」なども充分確認してみてくださいね。
当社のオンラインストア「上野ナゴラン堂」では、防災のプロが選んだ防災グッズを揃えた防災避難リュックセットをご用意。「非常持ち出し袋を用意したいけれど、自分で何から何まで揃えるのは大変」という方は、こちらのセットがあれば、必要十分な備えができますよ。
いずれにせよ、自然災害はいつ、どこで発生するかわかりません。「イザ!」という時が来る前に、必要な備えはしておきましょう。
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