いよいよ夏本番! ですが、今年の夏はいつもの夏と同じように考えないほうが良いかもしれません。
まさに「災害級の暑さ」。気象庁の3か月予報(8月〜10月)では、地球温暖化やエルニーニョ現象の影響で地球全体で大気の温度が高いことなどの影響を受け、日本でも北日本では気温が「平年並」か「高い」、東・西日本と沖縄・奄美では「高い」という予測を立てています。
国連事務総長が「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が来た」と述べるほど世界的に記録的な猛暑が続く中、私たちは自分で自分の身を守る必要があります。
今回は、「災害級の暑さ」「地球沸騰化」の時代に、私たちが取るべき対策について考えていきましょう。
「熱中症」「熱射病」「日射病」の違いとは?
この「災害級の暑さ」で特に気をつけたいのが「熱中症」への対策。
皆さんは「熱中症」と「熱射病」「日射病」の違いをご存じでしょうか?
日本医学会「熱中症に関連する用語」の分類によると、「熱中症」は「暑熱障害による症状の総称」、つまり直射日光や熱によって体温が上昇し、臓器が高温にさらされたりすることで発症する病気の総称。
次に熱射病はこう定義されています。「体温上昇のため中枢神経機能が異常を来たした状態」。体温が上がり、意識が朦朧としたり、意識不明の状態、そして発汗停止が主な症状とされています。
「熱射病」は熱中症の中でも特に重症の状態とされており、場合によっては生命の危険にもつながりかねません。少しでも意識がおかしい時には、すぐに救急車を呼ぶ、病院に搬送するといった処置が必要です。
そして「日射病」は、太陽の光を浴びすぎたことによって熱射病の症状を発症した場合を指します。
ともかく、日頃から熱中症対策をきちんと取ることが大切です。
熱中症になる時ってどんな時?
熱中症が起こる要因には、環境によるものと、個々人の健康状態や活動状況によるものがあります。
環境要因で言えば、高温・多湿、風が弱く、日差しが強い場所。さらにはエアコンがなく、締め切った室内などは非常に危険です。
例えば・・・
- 工事現場
- 体育館
- お風呂場
- 気密性の高いビルやマンションの最上階
などは、室内であっても熱中症の危険が極めて高いと言えます。
そして「熱中症を引き起こしやすい人」の特徴もあります。
- 高齢者、乳幼児、肥満体質の人
- 下痢やインフルエンザなどで脱水症状の人
- 糖尿病や心臓病などの持病がある人
- 二日酔い、寝不足など体調不良の人
こうした時は、特に注意して行動するようにしましょう。
健康な人でも、油断大敵!
ここまで読んできて、「自分は大人だし、健康だし。大丈夫大丈夫」と思った方! 実は油断大敵。健康な人でも熱中症を引き起こす危険性はあります。
特に、こんな時は要注意です。
- 激しい運動や慣れない運動をした時
- 長時間、屋外で作業をした時
- 水分補給をしない、できない時
- 室温が高いのに冷房を入れなかった時
熱中症は気温が上がりすぎて「体温が上がりすぎる」ことと「体内の水分・塩分が不足すること」の両方が原因となって様々な症状を引き起こします。
2023年の5月から7月、熱中症で救急搬送された人は全国で44,974人に上ります。「自分は大丈夫」とタカをくくることなく、万全の対策を取ることが非常に重要です。
熱中症対策には半袖より長袖?
熱中症を防ぐためには、暑さを避けること。体温を上げすぎないことが極めて重要です。暑い日に無理な外出をしないことはもちろん、室内で作業をする際にもできるだけ日光を遮り、冷房を入れたり、風通しを良くするなどの工夫が必要です。
大量に汗をかいた時は、塩分もかかさず補給しましょう。吸汗・速乾性のある素材の洋服を着用することも効果的です。
工場や作業現場など、お仕事でどうしても気温の高い場所での作業が続く場合は、無理をせずに適宜休憩と水分補給をすることが必要です。
屋外での作業を行う場合は特に、直射日光を浴びることによって体力を奪われることも多々あります。ですから帽子は必須。特に「麦わら帽子」は通気性が良く、つばが広いので直射日光を防いでくれるため、熱中症対策にはぴったりです。
また、身体を締め付けない「長袖」を着ることで、直射日光を浴びて体力を奪われることを防ぐこともできます。
身体を「冷やせる」服、知ってますか?
屋外で作業をする方々がよく着用している、ファンが付いた送風ベストも効果的です。ただし、送風ベストの場合は気温が高いと熱された空気を取り込むだけになり、体温を下げる効果が得られにくい場合もあります。
そこで。当社のオンラインストア「上野ナゴラン堂」では、凍らせたペットボトルを使って身体を冷やすことができる「冷水循環方式 冷却ベスト」もご用意しています。
ファン式とは違い、凍らせたペットボトルを伝った水がベストの中を流れることで直接体温を下げることができ、粉塵や塗料、有害ガスなどを吸い込んでしまうこともありません。
冷却に使ったペットボトルは、溶けた後は水分補給に使えて無駄がありません。軽量・静音、650mlペットボトル1本で3〜4時間※の冷却が可能です。
熱中症対策でまず考えるべきことは「体温を下げる」ことと「水分・塩分をこまめに補給する」こと。「自分は大丈夫」、「これくらいの暑さは平気」と自分を過信することなく、しっかりと対策を取り、早めに休憩を取るようにしましょう。
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※体温や気温、直射日光など使用環境によって目安時間は異なる場合があります。
(参考資料)
気象庁HP|全国3か月予報
https://www.jma.go.jp/bosai/season/#term=3month
日本医学会HP|医学用語辞典WEB版
https://jams.med.or.jp/dic/heat.html
BBC News Japan|7月は史上最も暑い月に 国連総長は「沸騰化の時代」と警告
https://www.bbc.com/japanese/66333742