台風・大雨の際に気を付けるべきことは?

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「線状降水帯」って何?

6月〜7月は梅雨や台風の接近などによる大雨や暴風、高波、高潮といった自然災害が起こりやすくなる時期です。さらに最近は「線状降水帯」の発生による局地的な集中豪雨が発生することも多く、警戒が必要です。

今回は梅雨や台風の他、集中豪雨を発生させるリスクの高い「線状降水帯」についての解説や、防災上で意識すべきことなどをご紹介します。

まず、「線状降水帯」とは何か。気象庁のウェブサイトに掲載されている「天気予報等で用いる用語」のページでは、このように説明されています。

次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域。

2021年6月から、気象庁では「顕著な大雨に関する気象情報」の運用を開始しました。これは大雨による災害発生の危険度が高まっていることを背景に、線状の降水帯によって非常に激しい雨が同じ場所で降り続いている状況を「線状降水帯」というキーワードを使って解説する情報です。

「線状降水帯」の発生メカニズムは未だ解明されていない部分も多く今後の研究が待たれます。

防災の観点から考えると線状降水帯が発生すると集中豪雨につながりやすいため、早めの避難や対策をとる必要があると考えておきましょう。

大雨の時に危険な場所とは?

大雨によって発生する災害は、川の氾濫や土石流、がけ崩れ、地すべり、あるいは道路や住宅への浸水などが考えられます。河川や用水路、山の斜面やがけ、さらには雨水が流れ込みやすいアンダーパスなどは大雨の際に危険な場所になります。

記憶に新しいところでは、2021年7月に静岡県熱海市で発生した土石流災害で28名が死亡、最多時には約580人が避難、建物136棟が被害を受けました。これも、東海地方から関東地方を中心とした記録的な豪雨が原因となったものでした。

台風や大雨が接近しているという情報が入った場合、まずは危険な場所には近付かないことが防災上、最も大切なこと。自分の目で状況を把握したいと思うかもしれませんが、まずは河川や用水路、さらには田んぼなど、増水するリスクの高い場所には近付かないようにしましょう。

また、川の氾濫や土砂災害はいつ起こるかわかりません。そのため「まだ大丈夫だろう」と高を括ることなく、特に⾼齢者や小さいお子さんがいるご家庭では「警戒レベル3高齢者等避難」が発令されたタイミングなど、早めの避難を心掛けましょう。

浸水時にあると便利なもの

大雨の際には、予めハザードマップ等で避難場所や経路を確認しておくこと、そして非常用の持ち出しグッズを用意して、いつでも避難できるようにすることが大切。

また、家への浸水を防ぐために、玄関や水が入ってきそうな場所に土のうなどを置いて対策をとることも検討しましょう。土のうは自治体が準備している場合もあります。また、水を入れたゴミ袋を段ボール箱に入れて「水のう」を作って置いておくことも効果的です。

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(参考資料)
気象庁「天気予報等で用いる用語」
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kousui.html

首相官邸ホームページ「大雨・台風では、どのような災害が起こるのか」
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/taifu_ooame.html

tenki.jp「知る防災」
https://tenki.jp/bousai/knowledge/532ba20.html

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